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『機動戦士ガンダム 0083 ジオンの残光』はOVA『機動戦士ガンダム スターダストメモリー』の劇場版である。キャラクターの絵が劇画チックで固い印象を受ける。ヒロインのニナ・パープルトンがナレーションを担当している点もOVAの筋書きを知っている身には「何だかな」となる。

それでも『ジオンの残光』との副題が『0083』の主題を見事に表している。一年戦争から第二次ネオジオン戦争まで、ジオンは一貫して敵対勢力であった。『機動戦士Zガンダム』では主人公はエゥーゴ(反地球連邦組織)である。

『機動戦士Zガンダム』では一年戦争の好敵手であるアムロ・レイとシャア・アズナブルの共闘も描かれ、一年戦争で解決できなかった地球連邦のスペースノイド支配にメスを入れることが期待された。しかし、結局は地球連邦内でのエゥーゴとティターンズの勢力争いに終始し、エゥーゴは連邦と同化する。そもそも反地球連邦組織と称しながらもエゥーゴのMSはジムの流れをくむもので、連邦のエリート部隊の筈のティターンズのMSがジオン軍的なモノアイ型と倒錯している。

『ガンダム』シリーズの地球連邦対ジオンという構図は正義対悪を意味しない。むしろ、主人公の属する地球連邦の方が抑圧者である。ジオンが連邦の支配から独立を求めることは自然な感情である。『ガンダム』シリーズには主人公勢力と敵勢力が正義対悪に当てはまらないという価値観のギャップが存在する。

『ジオンの残光』も連邦が主人公サイドという枠組みを継承するが、ジオンを英雄的に描き、連邦を卑劣で腐敗した存在とする。連邦の卑劣と腐敗を直視することで、『ガンダム』シリーズの抱えていたフラストレーションを吹き飛ばす効果がある。(林田力)
http://hayariki.net/4/36.htm
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『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート』はOVA『第08MS小隊』のダイジェスト版的な劇場版である。『第08MS小隊』は一年戦争を舞台に、シロー・アマダを隊長とするモビルスーツ部隊第08MS小隊の活躍を描く。軍人のシローが敵軍ジオン兵のアイナ・サハリンと交流する中で、人命の尊さや戦争の虚しさに目覚めていく。

『ミラーズ・リポート』は情報部のアリス・ミラー少佐によるシロー・アマダの調査という形式を採用する。それによってシローの人を殺したくないという思想がクローズアップされる。また、情報部の査問という形式により、連邦という硬直化した組織の非人間性も強調される。
http://hayariki.net/hayariki5.htm#3
ガンダムは戦争の物語であるが、悪の敵勢力を滅ぼして万々歳という単純な作品ではない。主人公には反戦思想的なものさえ存在する。戦乱の時代を描くNHK大河ドラマでも主人公は平和主義者に描かれることが少なくない(林田力「『江~姫たちの戦国~』第15回、戦が嫌いな戦国時代劇」リアルライブ2011年4月25日)。平和憲法を抱く日本の平和主義はエンタメにも根を下ろしている。
http://yaplog.jp/hayariki/archive/634
『機動戦士ガンダムUC』は第二次ネオジオン抗争後の宇宙世紀が舞台である。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年になる。ネオジオンの残党が抵抗を続けているが、テロリスト扱いである。大国同士の戦争はないものの、テロとの戦争を抱える現代に近似する。

宇宙世紀のガンダムシリーズに共通するが、UCの世界でも地球連邦は腐敗している。連邦上層部はネオジオンを人民の不満をそらす矛先として利用していると仄めかされている。これもアルカイダや911事件に対する陰謀論と重なる。

UCの敵勢力は地球連邦と真っ向から対決するジオン公国やネオジオンではなく、テロリスト扱いのネオジオン残党という点で弱小である。しかし、それを補ってあまりある魅力がUCにある。ラプラスの箱という宇宙世紀成立当初の謎が物語のバックボーンとなっているためである。地球連邦は成立当初から欺瞞を抱えていた。歴史的なスパンがあることで物語が重厚になる。

連邦の腐敗は一年戦争から一貫しているが、アムロ・レイは連邦の欺瞞を認識しつつも、結果的に連邦の歯車として行動している。ここに特殊日本的集団主義の支配する当時の日本という社会状況が反映されている。その後、日本社会にも個人主義が芽生えるようになってガンダムの主人公も変わった。

1990年に制作『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の主人公コウ・ウラキは地球連邦軍の正規兵であるが、連邦の卑劣さに苦悶する。1996年から制作された『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主人公シロー・アマダも地球連邦軍の正規兵であるが、敵兵と心を通わせ、軍を抜ける。

反体制志向はアナザーガンダムでは一層顕著である。『機動戦士ガンダムSEED』では主人公キラ・ヤマトらは交戦中の二国の何れにも与せず、第三勢力になる。『機動戦士ガンダム00』では主人公らは最初から何れの国家にも属さない。

UCの主人公バナージ・リンクスは、最初は成り行き上、連邦軍に巻き込まれる。これは往年のガンダムシリーズと同じであるが、それに甘んじずにネオジオンと行動を共にする。腐った連邦の歯車で終わらない現代的な主人公である。敵を撃てないと情けない絶叫をする主人公は戦場ではあり得ないが、物語としては人間味があって好感が持てる。

ガンダム世界では連邦の腐敗と反比例するよりも、ジオン軍人は魅力的に描かれている。0083ではジオン軍人の武士道的な美学を描いたが、UCでは追い詰められたジオン残党の悲しさを描いている。(林田力)
http://hayariki.jakou.com/hayariki3.htm#37
島袋光年『トリコ』は『週刊少年ジャンプ』連載のグルメ・アクション漫画である。美食が価値の中心となったグルメ時代において、未知の食材を探求する美食屋トリコの冒険を描く。

『トリコ』の大きな特徴はグルメとバトルの二本立てになっていることである。未知の食材を探求するトリコの前には凶暴な生物や敵対勢力が立ち塞がり、激しいバトルになることが多い。バトルは少年漫画の王道である。一方でバトル中心はワンパターン化の弊害に陥りやすい。「こいつを倒したら、次はあれを倒す」の繰り返しになるためである。トリコではグルメという軸を別に設けることで物語に深みを増している。

第19巻(集英社、2012年)ではグルメカジノでの戦いであるメテオガーリック編が完結する。今回の戦いは神経衰弱的なゲームの対決で、頭脳戦や心理戦の要素もある。このメテオガーリック編が『週刊少年ジャンプ』で連載されていた当時、西尾維新『めだかボックス』でも神経衰弱的なゲーム対決が繰り広げられていた。

また、キメラアントとの死闘が終わった冨樫義博『HUNTER×HUNTER』ではアルカの能力の謎解きという頭を使う内容になった。少年マンガの王道はバトルであり、トリコは間違いなく王道作品であるが、他のジャンプ連載作品と重なって頭脳戦を展開したことは興味深い。

この巻の敵キャラクターは、いかにも悪役という外観である。ところが、戦いの後は、あっさりと「昨日の敵は今日の友」状態になり、物足りない。「昨日の敵は今日の友」は、かつての少年漫画では定番の展開であった。攘夷を叫んだ幕末の志士が文明開化を主導し、鬼畜と罵った米国を戦後は世界で最も強固な同盟国と呼ぶ無節操で歴史性に欠ける日本人のメンタリティには合っている。
http://yaplog.jp/hayariki/archive/621

しかし、過酷なイジメなどの現実と直面する現代の子ども達にとって「昨日の敵は今日の友」展開はリアリティに欠ける(林田力「【コミック】過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』」ツカサネット新聞2008年9月17日)。実際、圧倒的な人気を誇る尾田栄一郎『ONE PIECE』では敵キャラクターと仲間になるキャラクターでは最初から役回りが異なっている。ニコ・ロビンのように敵陣営に属していた仲間もいるが、本気で主人公達とは戦っていない。

その意味で、メテオガーリック編のラストは安直さを否定できない。一方で料理人の才能への感動を改心の理由としており、グルメに価値をおく作品としては納得できる内容になっている。
http://hayariki.net/hayariki.htm#30
冨樫義博『HUNTER×HUNTER 30』は『週刊少年ジャンプ』の連載マンガの単行本である。架空の世界を舞台として、少年ゴン・フリークスらハンターの冒険を描く作品である。この巻ではキメラ=アント編が完結する。

バトル漫画は主人公が敵キャラクターを倒す展開であるが、キメラ=アント編は異色である。人間の対極に位置すると思われたキメラ=アントの王の最後をヒューマニズムでまとめ、人間側の攻撃に人間の残酷さを描く。爆発後も体を蝕む薔薇の毒は放射能の内部被爆を連想させ、強烈な現代文明批判にもなっている。

『HUNTER×HUNTER』は下書き同然の絵が掲載され、定期的に休載することでも話題の作品である。キメラ=アント編完結で一休みに入ると予想されたが、そのまま新章に突入し、これまでと比べると相対的に長期の連載が続いている。『HUNTER×HUNTER』の度々の休載は作者の怠け癖と見られ、冨樫病という不名誉な言葉も生まれたが、キメラ=アント編は作者にとっても難しいテーマであったと言える。
http://yaplog.jp/hayariki/

新章の第319話「抽選」では十二支をモチーフにした幹部キャラクターが登場した。彼らは表紙にも後姿が描かれている。十二支をモチーフとする点は同じジャンプ作品の桐山光侍『NINKU -忍空-』と同じであり、大半のキャラクターのビジュアルが動物と関連付けられている点は尾田栄一郎の『ONE PIECE』の王下七武海に類似する。

しかも、幹部キャラの登場シーンは「どべ~ん」の擬音付きで、これも『ONE PIECE』の「どーん」を連想させる。さらにストーリーは自己の過去作品の『幽遊白書』の魔界統一トーナメント編を想起させる展開になった。

一方で幹部キャラが動物と関連付けられる理由は、コードネームの付与者に心酔するあまり、自らを干支に因んだコードネームに似せようと自発的に努力した結果と説明する。ここには「なるほど」と思わせるオリジナリティがある。(林田力)
http://news.livedoor.com/article/detail/6474294/

空知英秋『銀魂―ぎんたま―』は『週刊少年ジャンプ』で連載中の人情コメディー漫画である。黒船ならぬ天人(宇宙人)が来襲し、突如価値観が変わってしまった町、江戸を舞台としたSF時代劇である。勤皇の志士や新選組など幕末の人物をモデルとしたキャラクターも登場する。下ネタも多い少年誌連載漫画だが、テレビアニメや映画化もされ、女性ファンも多い。

ギャグやバトル、人情など様々な要素が詰まっている点が『銀魂』の魅力である。少年マンガの枠組みを破壊するような強烈なギャグと、登場人物の筋を通すカッコいい言動が同居している。

『銀魂』は主人公・坂田銀時の魂という意味である。宇宙人の来襲で価値観が換わってしまった中でも、侍の魂を持ち続けた人物であることを示している。主人公も含め、『銀魂』のキャラクターは不器用だったり、普段は出鱈目だったりしても、意地にも似た信念を貫き通している。

最近の『銀魂』はバラガキ編、金魂編と長編が続いている。第44巻も後半はシリアス長編「一国傾城」編に突入する。ここではバラガキ編で登場した見廻組の佐々木異三郎と信女が再登場する。ボケが圧倒的なギャグ漫画の銀魂であるが、悪役には高杉を筆頭にギャグと無縁なキャラクターが多い。その中で佐々木はボケもこなせる貴重な存在であった。早期の再登場は喜ばしい。背表紙にも描かれた信女はバラガキ編では狂った人斬りであったが、ここではキャラクターに深みが増している。

この長編において幕府中枢の腐敗が明らかになる。銀時や桂と高杉の対立が思い出される。銀時や桂は現体制を破壊しようとする高杉と決別した。今の江戸にも守るべきものがあるためである。ところが、銀時にとっても現体制は戦うべき敵であった。高杉の問題意識は正しかった。但し、高杉のやり方は普通に暮らす市民を巻き込むことになる。だから銀時や桂が決別する意味があった。これに対して今回の銀時達は巨悪に対してピンポイントに戦いを挑む。だから高杉との対立と今回の戦いで主人公の論理に矛盾はない。

ここからは真の敵を見極めて戦うことの大切さを実感する。敵を間違えるとエネルギーを発散することになりかねない。たとえば秋葉原無差別殺傷事件の背景にある派遣切りなど格差社会への怒りには共感できる点もある。しかし、その行動は格差社会と戦うものにはならない。高杉の戦いにも似たようなものが感じられる。

秋葉原無差別殺傷事件に駆り立てたものは格差社会への絶望であった。高杉を駆り立てるものも恩師・吉田松陽を失った絶望である。虐げられた人々の絶望には大きく共感できるが、正しい敵との戦いにエネルギーを収斂させる必要がある。

これはマンション問題の被害者にも重要である。マンション問題では不動産業者という敵が明白に見えるが、それほど単純ではない。子会社の販売会社や管理会社、さらには地上げ屋、近隣対策屋、不動産業者と関係のあるマンション住民や管理会社と癒着した管理組合役員など被害者の関心を分散させる。

林田力には地上げブローカーの嫌がらせに対して、地上げブローカーを相手にせず、東急不動産に内容証明郵便を送付させることで停止させた経験がある(林田力「「景住ネット」第4回首都圏交流会、浅草で開催される」JANJAN 2010年1月25日)。真の敵と戦うことの重要性を『銀魂』から再認識した。
http://www.hayariki.net/hayariki.htm#17
エア・ギア(35)
http://news.livedoor.com/article/detail/6399640/
エグザムライ戦国G 1
http://news.livedoor.com/article/detail/6394061/
静かなるドン 102
http://news.livedoor.com/article/detail/6433644/
銀魂―ぎんたま― 44
http://news.livedoor.com/article/detail/6448906/
トリコ 19
http://news.livedoor.com/article/detail/6448924/
進撃の巨人(7)
http://news.livedoor.com/article/detail/6452172/
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